今年は「お月見」で秋を堪能してみませんか?
今年の異常な暑さもようやく落ち着き始め、秋の訪れを感じる季節になりました。
秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」など色々思い浮かびますが、
忘れてはいけないのが【お月見】です!
「十五夜」「中秋の名月」なんて言われ方もしますが、そもそも十五夜ってどういう意味?と聞かれると、わからない…なんて方も少なくないと思います。
そこで今回は秋の風物詩、お月見についてお話していきたいと思います。
そもそも「十五夜」って?
旧暦で秋は7・8・9月とされており、秋の真ん中である8月は「仲秋」と呼ばれていました。
そして、旧暦の暦月の日数は29日か30日のいずれかですから、月の満ち欠けの周期である15日は、満月か満月に近い月を見ることができると言われています。
そういった由来から「中秋の名月」や「十五夜」と呼ばれるようになりました。
中国から日本へ伝わり、貴族の間に広まっていったそうです。
貴族たちは空を見上げて月を眺めるのではなく、船の上で水面や盃の酒に映った月を楽しんでいました。
なんだか風情のある楽しみ方ですよね ^^
十五夜の日は毎年変わる?
旧暦に基づいていることから、その年によって十五夜の日も毎年変わってきます。
2018年は9月24日(月)
が十五夜となります。
お月見のお供えは何が必要?
貴族が楽しんでいたお月見も、江戸時代に入ってからは一般的にも広まっていきました。
十五夜(旧暦)の頃は稲が育ち、収穫が始まる時期であることから無事に収穫できる喜びを分かち合い、感謝する日にもなっていきました。
その年の収穫に感謝の気持ちを表すためにお月見ではお供え物をしているんですね。
お月見のお供えものは「ススキ」「月見団子」「農作物」の3点です。
①ススキ
ススキは秋の七草のひとつ。
白い尾花が稲穂の形に似ている事からお供えされるようになりました。
②月見団子
丸い団子を月に見立て、感謝の気持ちを表しています。
団子の数は十五夜なら15個をピラミットのように積んでお供えします。
③農作物
里芋・栗・枝豆など収穫されたばかりの農作物を供え、豊作に感謝をします。
中でも里芋をお供えするのが一般的で、十五夜が「芋名月」と呼ばれる所以にもなっています。
日々の生活に追われていると、ゆっくり月を見る機会ってあまりないですよね。
今年は家で晩酌でもしながら、盃に映る月をのんびり堪能してみませんか?