「着物」について考えてみた
こんばんは。hatoです。
いきなりですが、みなさんはここ1年で着物を着る機会ってありましたか?
夏祭りで浴衣は着たけど、着物は成人式以来着ていないかも…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「着物」と聞くと成人式の振袖や、冠婚葬祭で着る留袖や訪問着などのフォーマルな着物をイメージする方が多いかと思います。
でも、読んで字のごとく着物は「着る物」です。
浴衣だって立派な着物です。
最近読んだ、「きものの森」という本にこのような事が書かれていました。
著者は大手着物販売店「やまと」の現会長である矢島孝敏さん。
今後のきもの業界は「ファッション化」「カジュアル化」「アパレル化」を戦略として掲げる。
そう書かれていました。
時代とともに、着物は普段着から特別な日に着るフォーマルな路線へと変化していきました。
着物自体の需要が減り、買い手が減ったら客単価を上げなければ生き残れない…
そこでフォーマルな日に着る特別な着物を「晴れ着」として高価格で販売するようになりました。
【 着物=高い 】というイメージがあるのも、こういった背景があるからなんですね。
しかし、ファストファッションが流行っている今の時代、何十万・何百万もする着物は
手にする機会は愚か、着物が好きでない限り、目にする機会もあまりないですよね。
◆そもそも1人では着付けができない
◆着物は着たいけど自分では高くてとても買えない
◆着てみたいとは思うけど、着物のルールがわからない
そういう若い女性って結構多いと思います。
京都へ行くと、若い女性グループがレンタルの着物を着て、カメラを片手に観光している姿をよく見かけます。
まさしく「インスタ映え」の光景ですね^^
見ているこっちも、やっぱり着物って素敵だなぁとほっこりします。
話は逸れましたが、自分では着物が着れなくても【 着物を着て楽しむ事】自体が嫌という女性は、ほとんどいないのではないかと思います。
・この生地の着物はこの時期に着てはいけない
・この着物にこの帯を合わせるのはおかしい 等々
着物って本当に色々な決まり事があります。
もちろんそのすべてを無視して良いという訳ではないですが、
もう少し間口を広げてもいいのではないかと思います。
そこで先ほど出てきた着物の「ファッション化」「カジュアル化」「アパレル化」です。
各々のセンスでコーディネートして、洋服のように気軽に着物を楽しめたら
着物を着てみたい!という若い世代ももっともっと増えるはず。
「きもの」をもっと自由なものへ。
なぜ私がこんなに着物について熱く語っているかと言いますと、私自身着物が好きで20代前半の頃に着付技能士1級を取得しました。
そしてその頃から「着物は若い世代には敷居が高いな」と感じていました。
和に通ずるお稽古事って本当にお金がかかるんですよ…
私は思い立ったら即行動の猪突猛進タイプだったので、未来への投資だと思って
高い授業料も少ない給料から払っていたんですが、今考えると結構な金額です。笑
そんな経験もあり、
「今の状況がこのまま続けば着物文化は縮小していく一方だ!」
と偉そうに考えておりました。
しかし自分にもできる事があるのならば、着物文化を次世代につなげていきたい。
そのお手伝いが少しでもできたらいいなぁと思い、今回は着物についてお話させて頂きました。
「きもの」をもっと自由なものへ。
この言葉を掲げ、行動していきたいと思います。
hato